機能・性質とその扱い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 03:44 UTC 版)
「燃料気化爆弾」の記事における「機能・性質とその扱い」の解説
破片による被害は少ないが、急激な気圧の変化による内臓破裂などを起こす。 燃焼により酸素を消費しつくして窒息死させることもある。なお、1990年代初頭の湾岸戦争において、広範囲の砂漠に分散して砂中に隠れたイラク軍戦車部隊や随伴歩兵らの兵力を削ぐべく同兵器が使用されたが、これにより多数のイラク兵が同兵器作動時に発生する巨大な火球によって塹壕や戦車の中で蒸し焼きになって殺されたり、衝撃波で目立った外傷も無く圧死したり、酸素なしで窒息死したりした。 2000年2月1日のヒューマン・ライツ・ウォッチの報告書は燃料気化爆弾の効果について、アメリカ国防情報局の研究を引用して、大要次の様に述べている。「生きている標的に対する(爆風)殺傷メカニズムは独特であり、不快である。衝撃波も殺傷力を有するが、それ以上に、圧力波に続く希薄化(真空)で致死的あり、肺を破裂させる ... 燃料が爆発せずに失火した場合、被害者はひどい火傷を負い、燃えている燃料を吸い込むことになるだろう。最も一般的なFAEの燃料であるエチレンオキシドとプロピレンオキシドは毒性が強いので、爆発しなかったFAEは、ほとんどの化学剤と同様に雲内に閉じ込められた人員に致命的な影響を与えるはずである。」
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