機体への影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/08 10:24 UTC 版)
「2010年のエイヤフィヤトラヨークトルの噴火による交通麻痺」の記事における「機体への影響」の解説
火山灰は飛行機でかなり重要なピトー管(対気速度計測装置)に詰まるおそれや、機体の表面に火山灰が付着し、飛行中における微妙な重量のバランス、および空力特性を狂わせるおそれがあるとされる。また火山灰は、マグマから発生するガラス質の粒子を含んでいる可能性があり、これがジェットエンジンの中に入った場合、飛行中にエンジンタービンの高温で溶け、エンジンに損傷を与えたり不調が生じるおそれがある。アメリカ当局は、2010年4月19日にNATO軍の戦闘機が火山灰の中を飛行したことにより、ジェットエンジンがダメージを受けたという発表を行い、エンジン内部にガラスの形成が見られたとしている。 ジェットエンジンに、火山灰が入り込むことによって起きた事故としては、1982年6月24日にインドネシア上空を飛行した、ブリティッシュ・エアウェイズ9便でボーイング747の4機ある全エンジンが停止した事故がある。
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