火災による機体への影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/23 08:04 UTC 版)
「コンコルド墜落事故」の記事における「火災による機体への影響」の解説
燃料が漏出したのは左主脚の前側に位置する5番タンクで、燃料が漏れ出したのはエンジンの吸気孔の前であった。火炎の温度は1100度に達し、それによって2番と6番タンクの外壁の温度も300度まで上昇した。アルミニウムの融点は660度であり、左翼は火災によって飛行中に損傷を受けた。左翼のエレボンは墜落前に脱落し、滑走路の延長上に落下している。大量の燃料は1番2番エンジンにも吸い込まれ、エンジンはそのために推力を失った。飛行中に客室のトイレからも火災警報があり、飛行中に火災が客室部分まで延焼していたことが考えられた。墜落の33秒前から3回目の火災警報が鳴り始め、それは墜落まで続いた。墜落の11秒前に機長の「もうだめだ、時間がない」という声が録音されている。
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