橋本と最後の対戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 23:17 UTC 版)
同年4月7日、小川は橋本と東京ドームでシングル5度目の対戦を行った。橋本はこの試合に負けたら引退すると公表していた。このドーム大会はテレビ朝日でゴールデンタイムに生中継され、番組のコピー「橋本真也34歳 小川直也に負けたら即引退スペシャル」は大きな波紋を呼んだ。 試合は、小川が優位に試合を進めた。橋本は場外からの水面張りで奇襲を仕掛けるが、橋本がオープンフィンガーグローブを外して素手で小川にパンチを入れたことにセコンドの村上が激怒し、リング内に乱入した。この村上の乱入行為は大規模なブーイングを起こし、それが切っ掛けで一触即発だった橋本ファンと小川ファンの乱闘が観客席で起こったり、ヒートアップしたリングサイド付近の観客達が村上に向けて乱入しかけた所を警備員やスタッフらにガードされるなどした。その後は何度かSTOを仕掛けるものの橋本のSTO返しが成功し、DDTとジャンピングエルボーで小川の腕が脱臼してしまう。しかしその後の橋本の関節技で脱臼した腕がうまく嵌り、その後持ち直した小川はSTO6連発で橋本をKOした。テレビ中継は平均視聴率は15.7%、瞬間最高視聴率は24%を超え、反響を呼んだ。橋本とのシングル戦は事実上4勝1敗で勝ち越した。 橋本はリングの魂(テレビ朝日)の企画で、復帰を願い折り鶴を送った純真な少年ファンの兄弟(米川力兄弟)の声に応え、引退宣言を撤回した。試合後、小川も橋本に対して「引退するかしないかは彼自身が決めること、俺が決めることじゃない。あえて言わせてもらうとすれば、引退なんかするんじゃない」とエールを送っていた。
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