樹下群馬とは? わかりやすく解説

樹下群馬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 01:08 UTC 版)

芝田米三」の記事における「樹下群馬」の解説

1963年第31回独立展出品作品 安井賞受賞作品 (2019年現在東京国立近代美術館)。 当時日本洋画壇が抽象具象かで揺さぶられていたとき、画家思い描く思想をいかに造形化するということ絵画芸術本質であるならば、具象ではあるが、かなり構成的感覚の新しいこの作品において、芝田米三は「絵はやはり具象でないと思想表現できないと思う。思想のない絵はあり得ない。その思想とはいつも自然をしっかり見つめているうちに生まれその人世界観だ」と言い、これ以降指標というべき画家の進むべき方針確立した。 また画家はこの受賞の折、好んで動物主題にするのは「生命感表現したい」からと語っており、この作品で「馬の芝田」の異名をとった芝田米三は、それから数年間にわたって同じ傾向の馬をメイン・モチーフに書き続けるが、その後作風幻想的傾向強まっていくものの、馬は画面から消えた後にも絶えずまた復活しており、この動物芝田米三作品発想中に生き続けてゆくことになる。 美術評論家村木明はこの「樹下群馬」を、野生美に満ち溢れ作品発想イメージ見事な造形絵画として実現しており、画面をほぼ横に3分割した上2段中央ダイナミックな大木描き、その下の横2段に馬の群像配した大胆な構成で、一見装飾的ありながら画面全体躍動しており、その彩色処理がそれを引き立ていかにも新し意欲感じさせる洋画家芝田米三地位築いた代表的な秀作であると評している。

※この「樹下群馬」の解説は、「芝田米三」の解説の一部です。
「樹下群馬」を含む「芝田米三」の記事については、「芝田米三」の概要を参照ください。

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