模擬視界装置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/03 21:12 UTC 版)
「エバンス・アンド・サザランド」の記事における「模擬視界装置」の解説
1973年に、E&Sは最初の商用フライトシミュレータ用模擬視界装置NOVOVIEWを完成させ、提携していた英国のフライトシミュレータ販売会社Redifon(Rediffusion Simulation Ltd.)を通じて世に送り出した。1977年には、NOVOVIEWの後継機NOVO SP1が登場、1978年のSP2、1980年のSP3と改良を重ねた。 一方、NOVOVIEWに先んじてE&Sは、高性能画像生成器のCT(Continuous Tone)シリーズを開発。CTシリーズはシリーズといっても、CT1からCT4までは顧客ごとに調整した特注品であったが、CT5に至ってシステムの容量を大幅に増強して汎用化を実現、1981年に発売したNOVO CT5はデータを入れ替えるだけであらゆる場面に対応でき、多くの顧客を獲得した。 総じて、SPシリーズは民間航空会社向けの中性能機、CTシリーズは軍用の高性能機に分類される。1988年には、SPシリーズとCTシリーズを統合してESIG(Evans & Sutherland Image Generator)シリーズに名称を変更、廉価版のESIG-100からCT6の後継機であるESIG-1000まで5機種に再編された。 ESIGシリーズは、1991年のESIG-2000を始め、改良が重ねられて広く売り上げたが、2000年代には、民生用にEP-1000CT、軍用にEPXやHarmonyシリーズと新たな展開もみせた。
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