標準語と方言
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/09 08:46 UTC 版)
オイラト語の標準語を定めているのはカルムイク共和国のみであり、モンゴル国及び中国(内モンゴル)の影響で、オイラト語はモンゴル語の方言とみなされているため標準化されていない。カルムイク共和国のオイラト語標準語は基本的にトルグート方言(フランス語版、英語版)に基づいているが、ドルベト方言の要素も含まれている。 カルムイク共和国の主要な方言はトルグート方言とドルベト方言である。この二つは音声と語彙にわずかな差が見られる。 モンゴル文語の第二音節以降の-ayi-, -oyi-に対してトルグート方言では/aː/が、ドルベト方言では/æː/が相当する。 トルグート方言の第一音節でb, mに先行する母音/u, y/がドルベト方言では/o, ø/となる。 ドン川流域のカルムイク語をブザワ方言として一つの方言とみなすことがある。上記1.の特徴はトルグート方言に一致するが、そのほかの面ではドルベト方言に一致する。 その他の地域の方言は調査が不十分であり、詳しい分類は行われていない。 ブザワ方言 Buzawa (xal-buz) ドルベト方言 Dörböt (xal-drb) オイラト方言 Oirat (xal-oir) Sart Qalmaq (xal-sar) トルグート方言 Torgut (xal-tor)
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