標準とプロトコル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/16 07:02 UTC 版)
「メッセージキュー」の記事における「標準とプロトコル」の解説
歴史的には、メッセージキューはプロプライエタリな閉鎖的プロトコルとして使われ始めたもので、そのために異なるOSやプログラミング言語を含めた環境の構築が制限されていた。 メッセージキューをより遍在的にする初期の試みとして、サン・マイクロシステムズのJMS仕様があり、JavaによってクライアントAPIを抽象化して異機種間接続を可能にしていた。これによりJavaを使えばメッセージキューのプロバイダーを切り替え可能となっており、SQLによってデータベースの切り替えが可能になったのと似ている。しかし実際にはメッセージキューの技法やシナリオは非常に多様であり、JMSが常に有効というわけではない。 その後、メッセージキューをオープンで遍在的なものにすべく以下の3つの標準が生まれている。 Advanced Message Queuing Protocol MQTT Streaming Text Oriented Messaging Protocol(英語版) これらの標準化や採用の段階はそれぞれ異なる。いずれもHTTPと同じレベルで運用される。 プロプライエタリな実装でもHTTPを使ってメッセージキューを提供している場合があり、例えばAmazonのSQSがある。これは、要求-応答型の同期プロトコルの上で(メッセージキューに必要とされる)非同期動作の層を構築することが可能なためである。しかし、そのような実装は下層のプロトコルに制限され、上述したようなメッセージキューのあらゆるオプションを提供できない可能性がある。
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