概説について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 15:11 UTC 版)
京浜工業地帯、阪神工業地帯と比較した場合、製造品出荷額で見た規模は42兆1963億円にのぼり(工業統計表、2001年)、2位の阪神工業地帯を大きく離して日本最大である。 従業者数をみても従業者数は100万6743人を有し(工業統計表、2001年)、日本有数の工業集積地帯である。 主な港湾として、名古屋港・衣浦港・三河港・四日市港・津松阪港などを擁する。 明治時代には製糸業、紡績業、繊維工業が盛んであった。第二次世界大戦中から鉄鋼業・機械工業が、戦後には石油化学工業が進出した。戦前は特に愛知航空機、三菱重工業、川崎航空機工業、中島飛行機などの工場があり航空機生産が盛んで軍需産業の重要拠点であった。 愛知県名古屋市・知多市や三重県四日市市の伊勢湾湾岸部では石油化学コンビナートの集積が見られ、愛知県東海市には大規模な製鉄所などが立地する。 愛知県豊田市・刈谷市・安城市・豊橋市・大府市や三重県鈴鹿市では自動車工業が発達している。 愛知県一宮市や岐阜県岐阜市周辺では毛織物工業が、岐阜県大垣市では繊維工業がそれぞれ盛んである。 瀬戸市・常滑市や岐阜県多治見市・土岐市(陶磁器生産日本一)、三重県四日市市では、瀬戸焼・常滑焼・萬古焼などの伝統的な窯業が発達している。 総合特別区域法に基づき国から指定を受けた国際戦略総合特区「アジアNo.1航空宇宙産業クラスター形成特区」として愛知県・岐阜県を中心とした地域が指定されている。本地域は、日本の航空機・部品生産額の50%以上、航空機体部品の約80%のシェアを保持している。
※この「概説について」の解説は、「中京工業地帯」の解説の一部です。
「概説について」を含む「中京工業地帯」の記事については、「中京工業地帯」の概要を参照ください。
- 概説についてのページへのリンク