棋聖戦4段階リーグ方式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 09:15 UTC 版)
「棋聖 (囲碁)」の記事における「棋聖戦4段階リーグ方式」の解説
第40期(2014年12月11日-)より、囲碁界初の4段階のリーグを創設。S(定員6名、成績によりうち2名が降格)、A(定員8名、同2名が昇格、4名が降格)、B(1と2に分かれそれぞれ定員8名、各2名が昇格、各3名が降格)、C(定員32名、6名が昇格、16名が陥落)の4段階のリーグおよび、次期のCリーグへの参加者を決めるファーストトーナメント予選(FT、約400名から16名が昇格)に再編された。 S、A、Bは総当たりリーグ戦で優勝を争う(B1とB2の優勝者はプレーオフを戦い、Bの優勝者を決める)。Cはスイス式トーナメントで原則5回戦を行い、5連勝した棋士が優勝、3敗した棋士はFTへの陥落が決まり対局打ち切りとなる。 リーグ 定員 対局数 昇格 降格 決勝T進出 備考 S 6名 5戦(総当り) 2名 2名 A 8名 7戦(総当り) 2名 4名 1名 B1・B2 各8名 7戦(総当り) 各2名 各3名 1名 2リーグで行う C 32名 5戦 6名 16名(3敗で降格) 1名(5連勝で優勝) FT なし 16名 トーナメント方式 挑戦者決定トーナメントでは、Sリーグ優勝者と準優勝者、Aリーグ優勝者、Bリーグ1と2の優勝者によるプレーオフ勝者、Cリーグの優勝者によるパラマストーナメントで行われ、Bリーグ代表とCリーグ優勝者が1番勝負し、勝者がAリーグ優勝者と1番勝負を行う。続いて前述勝者がSリーグ準優勝者と1番勝負を行う。挑戦者決定戦は前述勝者とSリーグ優勝者によって行われ、Sリーグ優勝者には1勝のアドバンテージがある3番勝負を行う。(B1位vsC1位→その勝者vsA1位→その勝者vsS2位→その勝者vsS1位→棋聖挑戦者) またBリーグから挑戦者が出た場合、Sの陥落者が一人、Cリーグから挑戦者が出た場合はS、Aの陥落者が一人ずつ増える。 第40期リーグ出場棋士はSからAの6位までは39期棋聖戦A・Bリーグの出場棋士が成績順に並び、Aの残る2人とB1、B2は、過去3年間の棋聖戦の成績順に選ばれた。 準々決勝 準決勝 挑戦者決定戦 1番勝負 Bリーグ決定戦勝者 - 1番勝負 Cリーグ1位 - - Aリーグ1位 - 1番勝負 - Sリーグ2位 - 変則3番勝負 - Sリーグ1位 - この方式により以前はリーグ入りしている棋士以外は1敗すればその期は終了だったのが、Cリーグに入れば最低3局、A・Bリーグ入りすれば7局の対局が行えることになり、棋士にとって対局料の確保に繋がった。また予選をトーナメント方式からリーグ方式にすることによりいくらか負けても残りの対局でチャンスが残る形式となった。 一方で上のリーグに昇格するのには時間が必要になる(ファーストトーナメント予選からSリーグ到達まで、順番に行けば3期かかる)が、各リーグ1位になれば挑戦者決定トーナメントに出場でき、挑戦者になれば一気に次の期からSリーグ入りすることが可能となっている。
※この「棋聖戦4段階リーグ方式」の解説は、「棋聖 (囲碁)」の解説の一部です。
「棋聖戦4段階リーグ方式」を含む「棋聖 (囲碁)」の記事については、「棋聖 (囲碁)」の概要を参照ください。
- 棋聖戦4段階リーグ方式のページへのリンク