梨のつぶてとは? わかりやすく解説

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梨のつぶて

読み方:なしのつぶて
別表記:梨の礫ナシのつぶてナシの礫梨の飛礫

返事がない、応答がない、無視されている、などの意味用いられる言い回し。主に、連絡試みた相手からの反応がないさまを表現する言い方として用いられる

」は「無し」にかかる語呂合わせとされる語調整えつつ「(反応)なし」の意味合い添えられる

梨(なし)の礫(つぶて)

読み方:なしのつぶて

投げられた礫のように、便りをやったのに返事のないこと。「」は「無し」に掛けたもの。「いくら使いをやっても—だ」


梨のつぶて

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/17 04:29 UTC 版)

梨のつぶて
著者 丸谷才一
イラスト 装丁:平野甲賀
発行日 1966年10月15日
発行元 晶文社
ジャンル 評論
日本
言語 日本語
形態 上製本
ページ数 272
コード 1095-3620-3091
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梨のつぶて』(なしのつぶて)は、丸谷才一が最初に著した評論集。

1966年10月15日、晶文社より刊行された。装丁は平野甲賀。正式のタイトルは「梨のつぶて 丸谷才一文芸評論集」。

内容

Ⅰ 文明

タイトル 初出 備考
未来の日本語のために 中央公論』1964年3月号 日本語のために』(新潮社、1974年8月)に収録された。
津田左右吉に逆らって 書き下ろし 『丸谷才一批評集 第1巻 日本文学史の試み』(文藝春秋、1996年5月)に収録された。
日本文学のなかの世界文学 展望』1966年1月号
実生活とは何か、実感とは何か 群像』1966年2月号 『丸谷才一批評集 第1巻 日本文学史の試み』(前掲)に収録された。

Ⅱ 日本

タイトル 初出 備考
舟のかよひ路 『文芸読本 源氏物語』(1962年9月)
家隆[要曖昧さ回避]伝説 『風景』1965年10月号
吉野山はいづくぞ 『展望』1965年3月号
鬼貫 ユリイカ』1959年1月号
空想家と小説 文藝』1963年1月号 『丸谷才一批評集 第4巻 近代小説のために』(文藝春秋、1996年4月)に収録された。
菊池寛の亡霊が 『秩序』第9号(1961年7月) 『丸谷才一批評集 第4巻 近代小説のために』(前掲)に収録された。
梶井基次郎についての覚え書 『近代文学鑑賞講座』第18巻(1959年12月) 『丸谷才一批評集 第4巻 近代小説のために』(前掲)に収録された。
小説とユーモア 東京新聞』1960年9月12日、13日、15日

Ⅲ 西欧

タイトル 初出 備考
嵐が丘」とその付近 『世界名作全集』第8巻(1960年10月)
サロメの三つの顔 『フィルハーモニー』1965年1月号
ブラウン神父の周辺 『世界推理名作選』(1962年10月)
若いダイダロスの悩み 『ジョイス研究』(1955年7月)
西の国の伊達男たち 三田文学』1959年4月・5月合併号 『丸谷才一批評集 第4巻 近代小説のために』(前掲)に収録された。
エンターテインメントとは何か 近代文学』1953年3月号 『丸谷才一批評集 第4巻 近代小説のために』(前掲)に収録された。
グレアム・グリーンの文体 『英文法研究』1959年11月号
父のいない家族 英語青年』1958年2月号
  • 「未来の日本語のために」では、『マタイによる福音書』第6章26節から31節までの文語訳(大正6年)と口語訳(昭和29年)を全文引用して論じている。後者について丸谷は、「イエスの口から断じて出るはずがない、平板で力点がなくて、たるみにたるんでいる駄文」「世界の文明国のなかで、新教徒が、これほど馬鹿ばかしい文体で書かれた聖書を読まされている国が、そういくつもあるとはぼくには思えない」[1]と評した。
  • 「津田左右吉に逆らって」は、初め『中央公論』で掲載を断られ、『展望』に持ち込むも反応がなく、『文学』では津田批判の部分の全文削除を条件に掲載を了承される。こういった事情から書き下ろしとなったという[2]
  • 「西の国の伊達男たち」は、「T・S・エリオットの『荒地』は美しい反復によって終る。/Shantih Shantih Shantih/同じ言葉がくりかえされるのは、しかもそれが三度であるのは、もちろんある種の呪術的効果をねらったものだ」[1]という文章で始まる。

脚注

  1. ^ a b 原文は「現代仮名遣い」。現在主に読むことのできる書籍では、本文の表記は「歴史的仮名遣」に改められている。
  2. ^ 思考のレッスン文春文庫、75-76頁。

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