桜島の名称
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/27 16:51 UTC 版)
桜島は古代において「鹿児島」と呼ばれていたとの説があるが確証はない。1334年(建武元年)頃の記録では「向嶋」と呼ばれており、「桜島」の名称が記録に現れるのは1476年(文明8年)以降である。その後しばらくの間、「向嶋」と「桜島」の名称が併存していたが、1698年(元禄11年)に薩摩藩の通達によって桜島の名称に統一された。5代将軍・徳川綱吉へサクラジマミカンを献上する際に、江戸にも向嶋という地名があるのを考慮して、「向嶋」という名では手向かう、刃向かうと誤解されてはいけないと配慮し、サクラジマミカンと称するようにしたためだろうなどとも言われている。「向嶋」の名称は、東西南北どの方向から眺めてもこちらを向いているように見えることに由来する。 「桜島」の名称の由来については諸説ある。 島内に木花咲耶姫命を祀る五社大明神があり島を咲耶島と呼んでいたが、いつしか転訛して桜島となった(『麑藩名勝考』『三国名勝図会』)。 10世紀中頃に大隅守を勤めた桜島忠信の名に由来する(『麑藩名勝考』)。 噴火により海面に一葉の桜の花が浮かんで桜島ができたという伝説に由来する(『麑藩名勝考』)。
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