桂湖
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/03 23:33 UTC 版)
ダムによって出現した桂湖は、1990年に名称が決定した。水没した旧桂集落、現在の所在地から名称を取り、当初は「レイクかつら」などの案もあったが最終的には漢字で「桂」という名称を採った。桂湖全域が白山国立公園の特別地域に指定されており、付近にはキャンプ場などがある。非常用洪水吐き中央部には岐阜県と富山県のプレートがそれぞれ貼り付けられているが、これは岐阜・富山県境を示しており、徒歩で県境を踏むことができる数少ないスポットでもある。 付近には五箇山と白川郷という世界遺産に登録された二つの合掌造り集落がある。紅葉の名所でもあり年間を通じて多くの観光客が訪れる。この両集落を連絡しているのが国道156号であるが、この区間は通称「飛越峡合掌ライン」とも呼ばれ、庄川を渡河する幾つかの橋がある。この橋を渡るたびに岐阜・富山県境を越えることになるので、短時間の間に何度も県境を越えるという珍しい道路でもある。この付近にはダムも多く、「荘川桜」で有名な御母衣ダムや国の登録有形文化財に登録された小牧ダムなど、日本のダムの歴史に残るダムも存在する。高山市や白山も比較的近い。 境川ダム・桂湖へは東海北陸自動車道・五箇山インターチェンジから国道156号を白川郷方面に進み、途中「桂湖」という案内標識があるためこれを右折し庄川を渡河、直進すると到着する。ダムまでの道路は舗装されているが、カーブが多く途中ガードレールがない部分もあるので運転には注意が必要である。
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