栽培状況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/08/16 06:48 UTC 版)
「マスカット・オブ・アレキサンドリア」の記事における「栽培状況」の解説
アメリカのカリフォルニア州では、1852年にAntoine Delmasにより初めて栽培された。1920年代には、カリフォルニア州のレーズン用に栽培されたが、種無し品種がレーズン用として主流になるにつれ、デザートワインの原料として利用されるようになった。 日本では1880年頃に兵庫県印南新村(現在の稲美町の一部)に開設された官営の播州葡萄園に植えられたのが最初とされる。その後1886年に岡山県津高郡栢谷村(現在の岡山市北区栢谷)の山内善男と大森熊太郎が士族授産の一環として播州葡萄園から苗木と栽培技術を持ち帰り、ガラス温室による栽培を成功させた。当時マスカット一箱が米一俵と同じ値段で売れたという。岡山は栽培に適していた地であったことから、今日では日本産マスカット・オブ・アレキサンドリアの殆どをこの地が産出する。この他の地域では気候や地質が合わずマスカット・オブ・アレキサンドリアは根付かなかった。これは、日本におけるブドウの一大生産地である山梨県でも同様であった。
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