栽培法・栽培史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/04 04:59 UTC 版)
農業栽培においては、春に塊茎を浅く植え付ける。地上部が育つにつれて盛り土を行い、地下の塊茎の分裂・成長を促す。約8か月で成熟し、秋から初冬に収穫する。冬季は翌年の植え付け用の塊茎を砂で覆って保存する。春の晩霜と秋の早霜には注意が必要で、場合によりビニールトンネル等での保護を行う。虫害としてはゾウムシによる食害が挙げられ、病害としては不完全菌の一種により黒色球形の病斑を生じ、地際茎や地下部が腐敗して茎枯れや枯死に至る「炭腐病」が報告されている。栽培史はスペインによる植民地化以前のアンデス文明に遡り、チチカカ湖北岸にはインカ帝国時代に整備された150段以上のオカの段々畑があり現在も耕作に用いられている。食味の向上やシュウ酸に由来するえぐ味の軽減を目指して積極的な品種改良が行われた結果、現在では様々な色の塊茎を持つ品種が栽培されている。
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