根方街道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/19 10:25 UTC 版)
「静岡県道22号三島富士線」の記事における「根方街道」の解説
本来、根方街道という名称は浜松市を走る姫街道と同じく、東海道の脇街道として整備されてきた道である。矢倉沢往還(現:国道246号の旧道)の鮎壷交差点から分岐した後、富士市比奈付近まで県道22号とほぼ同じ軌道を通った後、市道「伝法原田線」に近い軌道を通り、富士市岩淵付近まで通じていた。源平合戦ゆかりの呼子坂や源太坂も街道上に位置しており、源頼朝も東海道ではなく根方街道を使い富士川の戦いに向かったとされている。なお根方という名称は、富士山や愛鷹山の山の根の先端を縫うように通ることに由来しており、根のような線形の意味ではない。 沿線には古来からの寺院神社などが多く存在し、道路拡幅が困難である箇所が多々あることから、沼津市内や富士市東部などを中心に幅員が非常に狭い。そのため大型車の通行には適していない(沼津市内の一部区間は大型車の通行が禁止されている)。なお、富士急バス(富士急シティバス・富士急静岡バス)の路線バス「根方線」の設定がある。 沿線を通る主な町は以下の通りであった。富士市内は市街化で道祖神や地蔵が所々に残る以外は痕跡がほとんど消えており、辿るのが困難となっている。現在の県道22号線は西比奈から西へ直進する形でえ古代根方街道より分岐。原田駅前を通り、吉原中心部まで直結している。鮎壷 - 熊堂 - 椎路 - 鳥谷 - 根古谷 - 井出 - 平沼 - 石川 - 江尾 - 増川 - 神谷 - 須津 - 中里 - 富士岡 - 比奈 - 滝川 - 宇東川 -(呼子坂)- 今泉 -(源太坂)- 国久保 - 伝法 -(三日市浅間神社)- 中島
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