栄養上の価値
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/26 05:39 UTC 版)
チョコレートミルクのミニカートン1個には5ミリグラムのカフェインが含まれている。チョコレートにはシュウ酸が含まれているが、シュウ酸はミルクの中のカルシウムと反応してシュウ酸カルシウムを生成し、その結果腸内でのカルシウムの吸収を防ぐ。しかし、シュウ酸はほんの少ししか含まれていないため、カルシウムの吸収への影響はほとんどない。チョコレートに含まれるシュウ酸は比較的少ないため、カルシウムを豊富に含む食事をしている健康な人がチョコレートを摂取することで起きる影響がどのくらいあるのかは不明である。 2008年の研究では、毎日一人前以上のチョコレートを食べる被験者は、週にチョコレートを食べる回数が6回以下の被験者に比べて、骨密度と骨強度が低くなっていた。研究者たちは、シュウ酸がカルシウムの吸収を妨げることが原因かもしれないと考えているが、チョコレートに含まれる砂糖がカルシウムの排泄を増加させることが原因である可能性もあるとしている。しかし、シュウ酸塩を多く含む食品を摂取してカルシウムの吸収に影響を与えることは、尿中にシュウ酸塩が多く含まれているときに起こるシュウ酸腎臓結石の患者にとってより重大な問題となる。このような人は特にシュウ酸塩の摂取量を減らし、カルシウムの摂取量を増やす必要がある。一方で、チョコレートに多く含まれているマグネシウムは、クエン酸塩と同じように尿中の結晶形成を妨げることもあるため、結石形成のリスクを下げる可能性がある。
※この「栄養上の価値」の解説は、「チョコレートミルク」の解説の一部です。
「栄養上の価値」を含む「チョコレートミルク」の記事については、「チョコレートミルク」の概要を参照ください。
- 栄養上の価値のページへのリンク