架線電圧変更と存続問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 00:35 UTC 版)
「カシオペア (列車)」の記事における「架線電圧変更と存続問題」の解説
北海道新幹線の開業によって、青函トンネルを含む約82 kmが新幹線と在来線の共用走行区間となり、架線電圧が在来線用の交流20,000 Vから新幹線用の交流25,000 Vへと昇圧される。これによって従来のED79形電気機関車が使用できなくなり、新型のEH800形電気機関車は日本貨物鉄道(JR貨物)保有であるため、寝台特急「カシオペア」は「北斗星」や急行「はまなす」などとともに2016年(平成28年)3月の北海道新幹線開業前に廃止となる公算が極めて大きいとの見方から存続問題に関心が集まっていた。 2014年(平成26年)8月19日に北海道・青森県・岩手県の幹部が国土交通省を訪れ、寝台特急「北斗星」・「カシオペア」の存続をJR北海道などに働き掛ける様に求める要望書を提出したが、「北斗星」は2015年(平成27年)3月13日で定期運行を終了し、同年8月21日(上野発)・22日(札幌発)に臨時運行も終了した。「カシオペア」についても、同年9月16日にJR北海道・東日本の連名で急行「はまなす」、特急「白鳥」・「スーパー白鳥」とともに廃止されることが公表された。 そして、寝台特急「カシオペア」は2016年(平成28年)3月19日(上野発)・20日(札幌発)を最後に運行を終了し、新幹線開業日である同年3月26日付で正式に廃止された。これに伴い、機関車牽引による一般販売の寝台特急は日本国内から姿を消すこととなった。また、2016年10月10日始発を最後に「カシオペアクルーズ」についてのツアー設定がなされていない。
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