東飯能店と新旧飯能店
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/04 04:12 UTC 版)
「丸広百貨店飯能店」の記事における「東飯能店と新旧飯能店」の解説
東飯能店は、かつて国鉄が貨物ヤードとして利用していた敷地を買い上げ地上8階地下2階の店舗を建設、2000年9月に開店した。川越でのアトレ出店の成功を受け、中高年齢層に強い旧飯能店と2店体制で東飯能店はニューファミリー層を意識した品揃えをおこない「カジュアルでハートフルな百貨店」「街をひとつに、ふたつのまるひろ」のコピーでオープンした。しかし、川越と飯能では商圏の大きさが格段に違い、明らかに小さな商圏の中で2店舗の運営を行うことを疑問視する声が当初から地元では聞かれた。東飯能店開店後は飯能店と品揃えの重複を避ける為に旧飯能店で一部売場を廃止したこともお客の混乱を招き、飯能地区での売上を倍増させる当初の見込みは外れ、両店舗で売上を奪い合う状況が続き年間売上目標を一度も達成しないまま東飯能店は2006年4月に閉鎖された。 その後、不動産投資会社「ニューシティコーポレーション」(以下、ニューシティ)が商業ビルとしての再生を目論み、旧東飯能店を2007年1月に取得。しかしテナント誘致に難渋し、再オープンの目処が立たないところにリーマン・ショックが襲い、ニューシティの経営も悪化。地域に動揺が広がる中、丸広は旧東飯能店を2008年10月31日付でニューシティより買収(事実上の買い戻し)したことを電撃的に発表した。旧飯能店の老朽が著しく、同店を建て替えるよりも費用を抑えられ採算がとれることを買収理由としているが買収金額は非公表。2009年8月25日に飯能駅前の旧飯能店を閉鎖し、9月11日に旧東飯能店を新「飯能店」として移転開店し現在に至る。2009年12月下旬には旧飯能店の解体が開始、跡地には2013年6月10日より埼玉りそな銀行飯能支店やスーパーバリュー飯能店が移転した。なお、ニューシティは2009年6月に東京地方裁判所に特別清算を申請、事実上経営破綻している。 旧・飯能店跡地 2012年8月3日撮影 新・飯能店 2012年8月3日撮影
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