李氏朝鮮時代・大韓帝国時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 16:11 UTC 版)
「外国地名および国名の漢字表記一覧」の記事における「李氏朝鮮時代・大韓帝国時代」の解説
朝鮮初の世界地理書である李睟光(英語版)『芝峰類説(英語版)』(1614年)には、西洋の南番国(オランダ)・永結利国(イギリス)・欧羅巴国(イタリア)を含む外国地名が漢字表記で記録されている。しかし日本の『采覧異言』が漢字表記に仮名によるルビを附したこととは対照的に、『芝峰類説』ではハングルによる読み方が付与されていない。金 (1996)は、17世紀の韓国の学者が漢文・漢字重視およびハングル軽視の姿勢であった影響を指摘しており、時代が下った『地球前後図』(1834年)においても「意大思亜」・「亜墨里加」のような地名に読みが振られていない。その結果、漢字表記を朝鮮語の漢字音で呼称する習慣がついた。例えば「和蘭」(Oranda) については、日本では「ワラン」とは読まずにルビに従い「オランダ」と読むところを、朝鮮では「화란」(hwaran)と呼び、漢字語の影響によって原音から大きく異なるハングル表記が生まれている。
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