本作のモチーフ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 21:54 UTC 版)
本作はジョン・スタインベックの小説『エデンの東』及び、連載当時ニューヨークに存在したツインタワーを主要なモチーフとしている。前者については、1巻冒頭で『エデンの東』のモチーフである聖書創世記のカインとアベルのエピソード(第4章12節から15節)が用いられている他、作中で主人公たちがテレビドラマ版の『エデンの東』最終回を鑑賞して涙を流すシーン、ロイ・ラングがロサンゼルスで役作りの為に『エデンの東』のあとがきを読むシーンなどもある。また片親を亡くした兄弟がお互いに傷つけあい、家族が崩壊するという物語の基本プロットも『エデンの東』を踏襲している。本作の最終話のタイトル「Timshel」も『エデンの東』から引用されたもので、ロイ・ラングが自由の女神像を見ながら思い出すアニスの台詞は、「エデンの東」に登場する「中国人リー」の台詞に言及したものである。 一方、ツインタワーは主人公たちの想い出の場所として描かれており、物語の転換部では、昼夜様々なツインタワーのイラストが多く使われた。
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