本人確認が必要なケース
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/11 05:11 UTC 版)
本人確認が必要とされるケースとして、以下のような例がある。 当初は本人確認が不要であったか、または簡易な手続きのみ(公文書を提示せず、自己申告で住所・氏名など最低限の個人情報を記入させるなど)で済ませ、提供されていたサービスが多く見られたが、次第に詐欺などの犯罪行為へ悪用されるケースが増えてきたため、後から本人確認を導入し、また犯罪収益移転防止法などの法律で義務づけるケースさえ出てきた。 このケースから、セキュリティや危機管理を軽視していた感も否めず、なりすまし防止のため、本人確認の重要性が改めて認識される様になった。 プリペイド式携帯電話 サービスが開始されたばかりの当初は、本人確認が不要で気軽に購入できたことから、誘拐や特殊詐欺、闇金融(090金融)などの犯罪で、悪用される事件が多発するようになったため、後手で携帯電話不正利用防止法で身分証明書の提示を要求するようになった。 本人確認を導入する前に購入された端末が大量に転売され、依然犯罪行為への悪用が続いているが、合法的な利用者も数多く存在するため、全ての端末の使用を停止したり、処分することができない問題を残している。 金融機関で口座を開設する場合 近年多発しているワンクリック詐欺や特殊詐欺などにより架空口座の横行が問題となっているため、それらの防止を強化する観点から、金融機関の口座を開設する際に本人確認が必要になり、より厳密な条件で運用されるようになっている。 インターネットオークション ヤフオク(旧称:Yahoo! オークション)のサービス開始時においても、本人確認を行わず、かつ無料でユーザ登録や出品も可能であったことから、オークション詐欺が多発してしまった。 そのため、Yahoo! JAPAN は本人確認の導入を余儀なくされ、基本的な対策が後手に回る結果となり、さらにヤフーは全てのサービスが有料化されることにもなったため、一時はユーザーからの苦情も絶えなかったという。 コンサートやライブ インターネットオークションやダフ屋などでの転売防止対策の為に、会場への入場時に行われる。主に、チケット券面記載の氏名と身分証明書の氏名が一致するかチェックされる。入場に時間がかかる大規模な会場では、全員では無くランダムで行われることもある。
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