未帰還の被害者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 07:12 UTC 版)
「大韓航空機YS-11ハイジャック事件」の記事における「未帰還の被害者」の解説
事件から66日目の1970年2月14日になって、搭乗者のうち乗客39人(男性32人、女性7人)は板門店経由で送還されたが、残り11名は北朝鮮に抑留されたままとなった。2019年現在に至るまで、犯人を除く乗員4人と乗客の7人の計11名は帰還せず、機体も返還されていない。そのため彼ら11名は韓国政府から北朝鮮による拉致被害者として認定されている。拉致者の姓名、当時の年齢、住所・職業は以下の通りである。 ユ・ビョンハ (38歳) ソウル・龍山、機長 チェ・ソクマン (37歳) ソウル・城北、副操縦士 チョン・ギョンスク (24歳) ソウル・永登浦、乗務員 ソン・ギョンフィ (23歳) ソウル・城北、乗務員 イ・ドンギ (49歳) 慶尚南道・密陽、合同印刷所 ファン・ウォン (32歳) 江原道・江陵、アナウンサー キム・ボンジュ (27歳) 江原道・江陵、記者 チェ・ホンドク (37歳) 江原道・江陵、病院長 イム・チョルス (49歳) 江原道・楊口、会社員 チャン・ギヨン (40歳) 京畿道・議政府、飲食業 チェ・ジョンウン (28歳) 江原道・原州、韓国スレート 航空機自体もまだ行方不明のままである。1970年3月9日、当時の韓国大統領朴正煕は、国際連合のウ・タント事務総長に旅客機の乗客11名の失踪に関する書簡を送ったものの、国連側は北朝鮮に圧力を加える力がないという反応を見せ、拉致被害者はいまだ北朝鮮より取り戻せていない状況にある。
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