木歩と俳誌「ホトトギス」
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「富田木歩」の記事における「木歩と俳誌「ホトトギス」」の解説
「ホトトギス」に掲載された木歩(当時の号は吟波)の句。 朝顔や女俳人の垣穂より 少年吟波(1914年(大正3年)8月号の「俳句の作りやう」欄 初入選) 水道の工事の溝や桐一葉 吟波(1914年(大正3年)10月号、「一葉」(募集俳句)高浜虚子選) 山眠り日傘斜めに寺の門 吟波(1914年(大正3年)12月号、「冬山」(募集俳句)原月舟選) 炬燵あけて猫寝たり女房干魚裂く 吟波(1914年(大正3年)12月号、「炬燵」(募集俳句)高浜虚子選) 窓の日や洋書の上の福寿草 吟波(1915年(大正4年)1月号、「福寿草」(募集俳句)高浜虚子選) 鮓の石に葉の木を置くや台所 少年吟波 鮒鮓や小宮の森のよしずばり 同(1915年(大正4年)8月号、「鮓」(募集俳句)二句 原石鼎選) 行燈の一間へだてゝ砧哉 吟波 菓子店や若衆相手に打つ砧 同 小夜砧夜着にもだゆる僧有りき 同 母と居て恨みなき身の砧哉 同(1915年(大正4年)11月号、「砧」(募集俳句)四句 原石鼎選) 当時はよくこのように、少年とか、十二歳とか、少年であることを注書する例が多く見られた。
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