朝鮮鉄道900形
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「朝鮮鉄道900形蒸気機関車」の記事における「朝鮮鉄道900形」の解説
900形は汽車製造で1937年に7両(900 - 906。製造番号 1441 - 1447)、1944年(昭和19年)に2両(910, 911。製造番号 2353, 2354)の計9両、日本車輌製造で1942年に3両(907 - 909。製造番号 461 - 463)、日立で1944年に3両(912 - 914。製造番号不明)の合計15両が製造された。 従前の朝鮮鉄道の762mm軌間の機関車はピン・リンク式連結器、空気制動なしであったが、810形以降の機関車については輸送量が非常に大きいため、自動連結器・空気制動とも装備している。列車重量250tほどの編成を50km/hで牽引し、運行も円滑であったと伝えられる。当初は咸北線向けの予定もあったが、竣工時点で標準軌への改軌が進められていたので、黄海線への投入となった。 1944年(昭和19年)4月1日には、朝鮮鉄道が朝鮮総督府に買収(国有化)され、朝鮮総督府鉄道籍となった。第二次世界大戦戦後912 - 914が韓国国鉄혀기11形혀기11-12 - 혀기11-14となった。これとは別に、朝鮮戦争時に米軍から2両、持ち込まれている。日本車輌製の혀기US7と三菱製造の혀기US8(製造番号722)である。のちにその番号のまま韓国国鉄籍となった。 韓国国鉄に属したこれら900形グループは廃車後5両全てが保存されている。総督府鉄道引き継ぎ車の혀기11形(元900形)の保存先はSamsung Transportation Museumに혀기11-12、鉄道博物館 (韓国)に혀기11-13、龍平リゾートに혀기11-14となっている。また戦後導入の혀기US7(現車表記혀기-7)が仁川広域市南洞区で、혀기US8(現車表記혀기-8)が全羅南道新安郡黒山島で保存されている。
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