服飾品の収集の再構築
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/12 14:46 UTC 版)
「アルスター博物館」の記事における「服飾品の収集の再構築」の解説
爆撃事件直後、当館のミッションは失われた収集品をできるだけ早く再構築することと公表された。ほぼゼロからの再開であり、完全な復元ではなく収集方針の再検討を迫られた。そこで主な基準はファッションと染織品を応用美術品として扱い、「製品が作られた当時の流行と文化的興味、願望を反映したもの」を対象にすると決められた。 コレクションの再構築には公的助成を受け、博物館資料の損失に充当する政府の補償制度によって1970年代後半から1980年代、1990年代を通じて当館は資料を定期的に購入していく。クリスティーズとサザビーズのオークションで昔の服飾とオートクチュールを買い付けるとき、アメリカとヨーロッパ大陸の業者と同等の条件で入札を競うことができたのも政府助成金のおかげであり、コレクションに特に適すると判断したオークション品の購入をためらうことなく進め得たのはおそらくイギリス国内の公立施設では唯一の例である。注目すべき収集品として1751年にアイルランド議会議事堂の「黒杖」(官吏)が着用したスーツはカットベルベットに金属糸の装飾入りである。18世紀半ばのスピタルフィールズ製絹織物の非常に素晴らしい女性の衣装もある。 また現代のファッションの最も特徴的な要素として20世紀のオートクチュールをとらえ、ポール・ポワレ、ココ・シャネル、クリスチャン・ディオールからアレキサンダー・マックイーン、ジョン・ガリアーノ、ヴィヴィアン・ウエストウッドまで、多くの重要なデザイナーの作品が加わる。
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