月踊り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/30 09:19 UTC 版)
返済期日は通常、次期の俸禄米(春借米・夏借米・冬切米)支給日であるが、奥印金の場合は金主の都合があるからといって、支給前の、なるべく旗本が苦しい頃を見込んでおく。したがってほとんど返済が不可能になる。すると札差は再び恩に着せて、元利合計を新しい元金として、借金証文を書き替えてしまう。その際、旧証文期間の最後の月を、新証文の最初の月に組み込んでしまうことも行われた。つまり、その月については、1ヶ月分の利子を二重に取るのである。 当時の金利計算は1日単位ではなく月単位で行われており、借りた日が何日であろうと1ヶ月分の利息を取っていた。お定めの金利は年利計算で1割5分(1割8分)だが、それを月単位で計算するのである(例えば25日に返済の請求をし、返済が出来ないということで月内に新たに契約をし直せば1ヶ月で2ヶ月分の利息を稼げることになる)。 これを月踊り(つきおどり)といい、札差のみならず、当時の江戸の高利貸業者たちも同様の手口を使っていた。しかもその証文の書き替えごとに改めて貸し金額の1、2割の礼金を取ったのである。
※この「月踊り」の解説は、「札差」の解説の一部です。
「月踊り」を含む「札差」の記事については、「札差」の概要を参照ください。
- 月踊りのページへのリンク