月経中の性行為
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 22:57 UTC 版)
月経中に性欲の高まりを感じる人もいる。月経中の性行為はタブー視されていることが多いが、産婦人科医の河野美代子によれば、血液の流出に対処できるのであれば行為自体に問題はないという。また、「生理中にセックスしてはいけない」という説には医学的な根拠はないのではないかとも述べている。性行為で月経血の逆流が起こるとされることもあるが、英国王立産婦人科医協会(英語版)によれば、月経血の逆流は性行為の有無に関わらず月経中の女性の90%に起きていることであるという。 しかし、月経中の性行為でも妊娠の可能性はあり、妊娠を避ける場合は通常通り避妊が必要となる。また、子宮頸部が広がっていることにより感染のリスクが普段よりも若干上がっているため、パートナーが性感染症に罹患しているかどうかわからないような場合には、コンドームなどを利用してセーファーセックスを心がける必要がある。また、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)などの性感染症のウイルスは血液中に存在するため、パートナーにうつさないためにも、セーファーセックスは有用な考え方である。インディアナ大学ブルーミントン校公衆衛生学部(英語版)の教授であるデビー・ハーベニック(英語版)博士は、オーガズム時の筋収縮によって月経前や月経時の痛みや不快感が和らぐこともあるとしている。ただし、生理痛を和らげるためにできることは他にもあるため、女性は生理痛であるか否かに関わらず、したいときはすれば良いし、したくないときはしなければ良いとも述べている。
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