さいごからにばんめのしそう〔サイゴからニバンメのシサウ〕【最後から二番目の思想】
サティ:最後から2番目の思想
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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サティ:最後から2番目の思想 | Avant-dernieres pensees | 作曲年: 1915年 出版年: 1916年 初版出版地/出版社: Rouart-Lerolle |
楽章・曲名 | 演奏時間 | 譜例![]() |
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1 | ドビュッシーへの牧歌 "Idylle a Claude Debussy" | 1分00秒 | No Image |
2 | デュカへの朝の歌 "Aubade a Paul Dukas" | 1分00秒 | No Image |
3 | ルーセルへの瞑想 "Meditation a Albert Roussel" | 1分00秒 | No Image |
作品解説
三曲からなるこの曲は、《乾燥胎児》同様、それぞれに詩がつけられている。また、三曲とも捧げている作曲家が添えられている。4度音程や復調といった書法をふんだんに使っている。
第一曲《田園相聞歌》は、小川を中心においた自然と自分の心をてらいあわせた詩の内容である。左手は全く同じモティーフが最後まで続き、その中で右手の旋律が流れる。低音部にはサティ自身が「レガートに」と指示しており、詩のとおり、小川の流れを表現している。捧げられているドビュッシーのピアノ曲である前奏曲《鏡》などの響きを感じさせる。
第二曲《朝の歌》では、老いた詩人が、愛する女性のためにマンドリンを弾いている。右手で弾かれる最初から最後まで続くアルペッジョが、つま弾くマンドリンを表わしているようだ。低音部で旋律が歌われる。
第三曲《瞑想》では、右手の全く同じ3連のモティーフは全曲を通して続く。左手は、旋律に4度音程や3度が使われており、透明感ある響きが得られる。
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