最大交通量
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/18 14:57 UTC 版)
NATを通行できる航空機の数はRVSMを使用して、各航路の高度の幅を詰める事で増やせる。 加えて2004年6月10日より全局的並行航路法(SLOP)が導入され、各航空機を水平方向にずらす事で、空中衝突の危険を減らしている。計器不良で高度を誤ってしまったり、乱気流で高度が変わってしまった場合にもNAT上の他の航空機に衝突しないようになっている。NATの基本経路か、それより1海里右、2海里右のいずれかを航行することになるが、航路の選択はパイロットが決める。 NATは一日二回向きを変える。日中は西向きに航路が設定され、夜間は東行きとなる。これは一般的な航空会社の時刻表にあわせたもので、通常、北米からの便は夜間に出発し、ヨーロッパには朝に着くようになっている。西行きはヨーロッパを日中に出発し、北米には午後遅くに着くようになっている。こうすることで、ヨーロッパ行きは夜間、北米行きは日中と、効率的な運用が組める。航路は様々な要因を加味して日々変更されるが、一番の決定要因は天候である。 日々経路は設定しなおされるが、NATへの進入・退出の定点は決められている。進入・退出地点毎に複数の経路が設定される。西行きの航路は西経30度地点で11:30(GMT)から19:00(同) の間有効で、一番北を走る航路から、A, B, Cの順に航路名が付けられている。東行きは西経30度地点で01:00(同)から08:00(同)の間有効で、一番南を走る航路から、Z, Y, Xの順に指定される。定点は固有名と、緯度・経度の組み合わせ(北緯54度、西経40度の場合54/40等)で指定する。 連邦航空局、Nav Canada、NATS、JAA[要曖昧さ回避]の各局がNOTAMを一日毎に発行し、経路と高度を指定する。最新のNATは以下で確認できる。online
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