書誌概略
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/02 15:51 UTC 版)
アブナー伯父の登場する作品は作者の生前に単行本にまとめられ、1918年に刊行された。収録作品は1911年頃から雑誌に掲載された18篇が収録されている。以後アブナー伯父ものは全部で18篇とされていたが、3篇の未収録作品が見つかり、本国版のEQMMに1953年から1954年にかけて発表された が、さらに中篇が1篇見つかり、都合4篇をまとめた本が1974年に限定版として出版された。 著者の生前に出された単行本は長らく稀覯本となっていたが、1962年にアンソニー・バウチャーの序文を付けて出版され、更に1972年には今度はエドモンド・クリスピンの序文を付けて再び出版されている。 さらに22篇すべてを1冊にまとめた全集も1977年にミステリ・ライブラリから出版されている。 戦前の邦訳は、江戸川乱歩 の調べでは2篇しか訳出されておらず、発表誌が「ぷろふぃる」誌ということもあり、邦訳紹介は殆ど行われなかったと思われる。戦後においても、いくつかの雑誌や探偵小説傑作集などに単発的に訳されている状態であった。 まとまった翻訳としては、早川文庫から1976年に刊行された『アンクル・アブナーの叡知』で上記のクリスピンの序文と共に18篇を訳出している。一方、創元推理文庫からは、『アブナー伯父の事件簿』として作者の生前に単行本に収録されなかった4篇すべてを含む14篇が訳出されている。この2冊を都合すれば、全てのアブナー伯父ものは、邦訳で読む事ができる。
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