書誌の書き方とその参照方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 05:25 UTC 版)
「ハーバード方式」の記事における「書誌の書き方とその参照方法」の解説
ハーバード方式では、参考文献を論文の末尾にまとめて列挙し、本文からはその著者の苗字と出版年(ページの範囲)でその参考文献を参照する (科学技術振興機構 1986, §5.9)。これは、この項目の冒頭で示した例のような形となる。 ページ番号とページ範囲は、その文献全てが参照される場合には省略される。著者の苗字は記述される文中に表れる場合は、かっこ内では省略される。これは次のような例の場合である。「ジョーンズは外傷手術分野を改革した(ジョーンズ 2001, pp. 1-999)」→「ジョーンズ(2001)は外科手術分野を改革した」 2 - 3人の著者を参照する場合は、「and」や「&」(アンパサンド)を使用して記述する。例えば (Author, Smith, and Jones 1991)、(Author, Smith & Jones 1991) の形である。4人以上の場合、「~ら」(et al.) を使用して記述する。例として次のようになる。(Author et al. 1992) 出版年が不明の場合、「不明」("n.d.") と記述する (科学技術振興機構 2007, 4.3.4 (3))。例: (Deane n.d.)。重版された参考文献を参照する場合は、角括弧に元の出版年を記述する。例: (Marx [1867] 1967, p. 90)。 もし、参照した複数の文献に、同一著者で同一出版年のものが存在した場合、先に発行されたものから順番にアルファベットの添え字を出版年につける。例: 2005年の場合、最初のものを2005a、2つ目を2005bとする。 参照は引用の直後に挿入するか、その文末の句点の前に置く。ただし、複数の文章にわたって引用を行った場合は、句点の後に置く。 書誌事項は論文の末尾の章に、アルファベット順で列挙する (科学技術振興機構 1986, §5.9 (2))。ただし、技術論文の参照の場合、アルファベット順ではなく、登場順に記述される場合もある(バンクーバー方式) (科学技術振興機構 1986, §5.9 (2))。これらの記載は、「参考文献」 ("References") や「参照文献」 ("Works Cited") に置かれる。文献目録 (biblography) は、本文から参照されていない非言及文献まで含むことがある点で、参照文献 (works cited) や参考文献と異なる (科学技術振興機構 2008)。 参照は本文と同じフォントで記述する。バリエーションとして、使用する分野によりフォントの記述に関してのルールが存在する場合もある(例えば、書名をイタリック体にする、論文誌の号数をボールド体もしくはアンダーラインを使用する等) (科学技術振興機構 2007, 付録: 国際的な参照文献の記述スタイル)。
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