書物の概要
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/03 01:07 UTC 版)
原書は31.3×21.6cmの紙の両面に書かれている。紙は全部で48葉あるが(全96ページ)、17ページまでは別の文章が書かれているため、年代記の本体は18ページから96ページまでである。人類の創造神話にはじまり、後半は1493年5月20日のイシムチェの反乱から1600年までの年代記が記されている。作者は、1582年までをシャヒル支族に属するエルナンデス・アラーナが書き、アラーナの没後はシャヒルの首長だったフランシスコ・ディアスが書きついだとされている。1年が400日からなる独自の暦を使用しているが、1557年以降は西暦を併用する。 1844年にフアン・ガバレテがグアテマラシティのサン・フランシスコ修道院で『カクチケル年代記』を発見した。その後シャルル・エティエンヌ・ブラッスール・ド・ブールブールが入手し、1855年にフランス語に翻訳した。ブールブールの没後、年代記はアルフォンス・ピナール (Alphonse Pinart) の手にわたったが、1887年に競売に出たのを、アメリカ合衆国の学者で1885年に年代記を英訳したダニエル・G・ブリントン(英語版)が購入した。ブリントンの没後はペンシルベニア大学博物館の所蔵になり、現在に到っている。
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