他書との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/07 08:30 UTC 版)
「老荘」といわれるように、老子と荘子の間には思想的なつながりがあると思われがちだが「内篇」についてはない。のちに前述の淮南王劉安のところで『老子』と『荘子』が結びつけられ、外篇、雑篇の中にはその路線で書かれたものもある。 一方『論語』など儒家の文献を荘子が読み込んでいたことは『荘子』の中に孔子がたびたび登場することからわかる。儒家の中でも、同時代の孟子などとは繋がりがなかったようである。 列子(列禦寇)は荘子の先輩の道家思想家である。『荘子』の中にも列子が出てくる話がある。ただ現在残る『列子』は道教的でありながらも眉唾とも見られる話もしばしば載る書物であり、列子その人の作とは考えられない。『列子』と『荘子』の間には同じ話が出てくるが、おそらく『荘子』の方が先で、『列子』がそれを取り込んだのであろうと考えられる。
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