書物奉行による徹底管理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 03:55 UTC 版)
「紅葉山文庫」の記事における「書物奉行による徹底管理」の解説
歴代の書物奉行には深見有隣、高橋景保、近藤重蔵、林復斎らの学者も名を連ねており、文庫の貸借・管理のみならず、蔵書の鑑定・蒐集・目録の編纂などを行っていた。 保守作業として、天候や湿度に注意しつつ蔵書や資料を日光や風にさらす曝書(虫干し)が、毎年晩夏から秋にかけての数か月間大規模に行われた。また、蔵書は本箱に収められて保管され、破損した書籍の補修もしばしば行われた。このような徹底した管理が行われたため、蔵書の保存状態は極めて良好で、発刊当時の書物の雰囲気がそのまま保存された。 これら書物奉行らの実務の記録は『御書物方日記』(一部『大日本近世史料 幕府書物方日記』として刊行)として残されており、また文庫内の蔵書の変遷についてはその伝来・由緒とともに『御書籍来歴志』に記されている。
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