曲面形状のコンピューターモデル化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/07 01:01 UTC 版)
「穂坂衛」の記事における「曲面形状のコンピューターモデル化」の解説
1960年代後半、コンピューターにおける図形の取り扱いに関心を深めつつあった穂坂は、1975年にベジェの曲線表現式の単純化と、接続条件の明確化に成功した。さらにこれを発展させて各種の式を統一し、自由曲面の接続、合成の定式化だけでなく、形状評価や自由曲面の干渉計算問題も解決した。これにより設計対象の情報モデル構築が可能になった。 従来人の手で粘土造形を行って自動車のスタイル造形を行っていたトヨタ自動車は、この研究成果を世界に先駆けて取り入れ、プレス金型切削を自動化することに成功した。 これらの成果は1996年の日本学士院賞受賞時に「学術価値が高いだけでなく実社会において有効に利用され、日本の主要な機械製造工業がその製品の開発期間の短縮、その品質と生産効率において世界最高の地位を占めるに至ったことに大きく貢献している。」と評価されている。
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