暴力団構成員及び準構成員等の年齢構成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 08:42 UTC 版)
「暴力団」の記事における「暴力団構成員及び準構成員等の年齢構成」の解説
近年の暴力団構成員及び準構成員等の年齢構成は、40歳未満の層の減少が顕著であり、暴力団の高齢化が進んでいる。2014年末時点で、40歳未満は約26.3%(20歳未満:0.0% 20~29歳:5.1% 30~39歳:21.2%)、40歳以上60歳未満は約51.7%(40~49歳:33.2% 50~59歳:18.5%)、60歳以上は約22.0%(60~69歳:15.8% 70歳以上:6.2%)であった。 これは、30年前の1984年(昭和59年)末で、20歳未満の暴力団員が1.8%(1,679人)、20歳代で22.6%(21,205人)、30歳代で39.3%(36,945人)であったのと比べると、20歳未満は約90分の1以下(人数は約60分の1以下)、20歳代は約4分の1以下(人数は約3分の1以下)、30歳代は約3分の2(人数は約3分の1以下)である。逆に、40歳以上は、40歳代で25.8%(24,186人)、50歳以上で10.5%(9,895人)であり、40歳代は約1.3倍(人数は4分の3)50歳以上は約3.9倍(人数は2.2倍)である。 また、1966年(昭和41年)末は、20歳未満は6.3%(9,261人)、20歳代は49.8%(73,259人)、30歳代は29.5%(43,466人)、40歳代は9.0%(13,238人)、50歳代以上は5.4%(7,947人)と、40歳未満の層が約85.6%を占めていた。 更に、1989年(平成元年)版犯罪白書でも、若者の暴力団離れと暴力団構成員の中高齢化が進んでいることを指摘しており、暴力団の高齢化自体は、前々から進んできていることが伺われる。 但し、前述したように、暴力団構成員及び準構成員の減少の一部に半グレグループに流れた者がいること、及び暴力団側も近年は新人や下部メンバーを組員として登録せず、傘下の半グレ集団の一員として活動させているとも言われており、若者の暴力団離れが進んでも、他の犯罪組織グループに属していることに留意する必要がある。 警察庁によれば、暴力団組員の年代構成は、2006年末で、10代以下が0.1%、20代が12.6%、30代が30.6%、40代が22.1%、50代が20.5%、60代が11.8%、70代以上が2.3%であり、2019年末で、10代以下が0%、20代が4.3%、30代が14.0%、40代が30.4%、50代が28.2%、60代が12.3%、70代以上が10.7%である。
※この「暴力団構成員及び準構成員等の年齢構成」の解説は、「暴力団」の解説の一部です。
「暴力団構成員及び準構成員等の年齢構成」を含む「暴力団」の記事については、「暴力団」の概要を参照ください。
- 暴力団構成員及び準構成員等の年齢構成のページへのリンク