暮枝の人々
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/27 05:53 UTC 版)
羅堂 陣一郎(らどう じんいちろう) 羅堂家の当主。74歳。7年前に倒れて以来、下半身不随になり、別宅“蘿洞庵”で隠居生活を送っている。俳句が趣味で、月に1度村の同好の士を集めて句会を開いており、石動も参加している。 羅堂 真一(らどう しんいち) 畜産業を営んでおり、飛騨牛を肥育に情熱を注いでいる。父親が倒れたのを機に、脱サラして田舎へ帰り、「羅堂牧舎」を開き、夢だった畜産業を始めた。品評会で金賞を取るのが目標。 羅堂 哲史(らどう さとし) 真一の息子。26歳。牛舎を手伝ってはいるが、動物が嫌いで、今も嫌々やっている。ずっと都会暮らしを続けていたかった。父親が狂ったように牛の肥育に夢中になっている割には、賞どころか肉質検査にすら通らない現実を嘲笑っている。 羅堂 窓音(らどう まどね) 真一の娘。高校2年生。普段は美濃市の全寮制高校に通い、休日に実家に帰ってくる。 羽柴 栄(はしば えい) 陣一郎の身の回りの世話をする女性。 出羽 雁太郎(でわ がんたろう) 平家蟹の甲羅に人面が浮き出たような人相。村人からは“村長”の藍下より頼りにされている。“鵲生”(じゃくせい)という俳号を持つ。 藍下 柚男(あいした ゆずお) 先祖が代々村長を務めてきたため“村長”と呼ばれる。“村長”と呼ばれると嬉しくなってしまい、頼み事をされると断れない。リゾート開発推進派。俳号は“雪茄”(せっか)。 羅堂 善次(らどう ぜんじ) 真一の弟。次男。名古屋市で不動産業を営んでいる。 羅堂 美雄(らどう よしお) 真一の弟。三男。名古屋市で開業医として働いている。 出羽 由香里(でわ ゆかり) 羅堂牧舎の作業員。出羽の娘。 猿辺 淳(さるべ あつし) 羅堂牧舎の作業員。 代田 朗(だいた あきら) 郷土史家。“芸閣斎”(うんかくさい)という俳号を持つ。 保龍 英利(ほりゅう ひでとし) 暮枝で自給自足のコンミューンを主宰している。 飛鳥 輝雄(あすか てるお) 保龍のコンミューンの滞在者。見た目は至って健康そう。村人の1人と文通をしているが、村を出て行く決意をしている。 灰田 虎彦(はいだ とらひこ) 保龍のコンミューンの滞在者。「灰田虎彦」は実在する別人であり、何らかの理由で身分を偽っている。ウエストポーチに何か大切なものを入れている。 火浦 龍次郎(ひうら りゅうじろう) 保龍のコンミューンの滞在者。癌を患っている。
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