時と人 三部作
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『スキップ』(1995年8月 新潮社 / 1999年7月 新潮文庫)17歳、高校2年生の一ノ瀬真理子は、文化祭の日の夕方、昼寝から目覚めると自分が25年後の世界にいて、夫も子どももいる境遇におかれている事を知る。失われた年月の大きさを思いながら、それでも前向きに生きていこうと真理子は決意していく。第114回直木賞候補。1996年に単発ドラマとして映像化(NHK、松坂慶子主演)、2004年に、演劇集団キャラメルボックスにより舞台化された。 『ターン』(1997年8月 新潮社 / 2000年7月 新潮文庫)メゾチント画家の森真希は交通事故に遭い、気づくと事故の一日前の世界に戻っていた。その世界では他に人間を含め生物は何もおらず、一日経って事故の時間になると、やはり元の一日前の世界に戻ってしまう。自らの行動に意味を見いだしにくい日々を過ごす真希のもとに、ある日電話がかかってくる。第118回直木賞候補。2001年に同名で映画化された(監督:平山秀幸・主演:牧瀬里穂)。 『リセット』(2001年1月 新潮社 / 2003年6月 新潮文庫)太平洋戦争の末期、神戸に住む水原真澄は、友人の従兄の結城修一に恋をするが、戦時下であるという状況から、お互いに想い合っていたにも関わらず、恋は実らず、修一は空襲により死亡する。戦後、東京で出版社に勤めるようになった真澄は、そこで修一の面影を残す村上和彦という少年に出会う。
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