昼カラの普及
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 01:21 UTC 版)
「昼カラ」の意味は、広義には昼間にカラオケを行うことだが、近年では、昼間にカラオケを行うことができる飲食店を「昼カラ」と呼ぶ。歌好きが昼間集う場のため、基本的には酒を飲まない。超高齢化社会を迎えた日本の高齢者が、近隣の居住者と昼間気軽に交流する場として全国に普及した。昭和時代に出現し全国各地に急増したが、現在は店舗オーナーと来店客の高齢化により縮小傾向の地域がある一方で、平成の超高齢化社会にブームが起きた地域もある。近年は高齢者の健康促進の場としても注目されており、昼カラを研究・支援する団体も現れている。 昼カラ店の種類は、 夜間営業するスナックが、昼間にカラオケ店を営業する業態。 喫茶店、蕎麦屋などの飲食店がカラオケ装置を設置し、昼間にカラオケ店を行う業態。昼カラ営業をする喫茶店は「カラオケ喫茶」とも呼ばれる。 近年、昼間カラオケを行う人だけを対象に開店した昼カラ専門店もある。 いずれも安価に入店し歌うことができる(ノンアルコールドリンク一杯付き、時間制限無しで1,000円程度が一般的)。 一般的な仕組みは、昼間来店する個人やグループがワンフロアーで、店のルールや店員の指示に従って順番にカラオケを行い、店員と来店者、また来店者同士が適度に対話する形態。店員の接遇によりアットホームな雰囲気となる。見知らぬ人の前で歌い、新たな対話や共感が発生する社交の場である。 2019年末からの新型コロナウイルス感染症の流行により、北海道札幌市では「昼カラ」営業をしていたカラオケ喫茶で、2020年6月9日と6月11日の2回にわたりクラスター(集団感染)が発生した。
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