映画公開をめぐる議論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 07:20 UTC 版)
雑誌『創』2010年6月号(創出版)では篠田博之編集長が本作は論者の間で賛否が分かれる映画であり、「表現をめぐる日本社会の環境はかなり脆弱」であり、このままでは討論されないまま映画自体が日本で封印されてしまう現状を危惧し、映画監督の森達也、フリージャーナリストの綿井健陽、映画作家の想田和弘による座談会『上映禁止が懸念されるドキュメンタリー映画「ザ・コーヴ」を論じる』という討論会を行っている。日本人自身にとっても知られていない事実を描いた点は評価し、また漁民の立場に無関心である点においては批判している。 また『創』では、イルカ漁が隠されるのは反捕鯨団体と外国メディアの取材を警戒した結果ではないかという点と、ほとんどの批判論者が作品を見ていない点を指摘しており、自主規制が安易に発動されることで表現そのものが封殺されるのはいけないとしている。 エルザ自然保護の会は「日本を批判されているのに、当の日本人が実情を知らされていないのは問題だ。受賞によって上映に一歩近づいた」としている。
※この「映画公開をめぐる議論」の解説は、「ザ・コーヴ」の解説の一部です。
「映画公開をめぐる議論」を含む「ザ・コーヴ」の記事については、「ザ・コーヴ」の概要を参照ください。
- 映画公開をめぐる議論のページへのリンク