日本銀行に戻った日本銀行券及び貨幣について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 06:46 UTC 版)
「日本銀行」の記事における「日本銀行に戻った日本銀行券及び貨幣について」の解説
日本銀行に戻った日本銀行券及び貨幣は、鑑査といって、厳重な真偽鑑定や、損傷や汚染の度合いから再度の流通に適するかどうかの判別をしている。本物で再度の流通に適していると判断された日本銀行券及び貨幣は、再び金融機関を通じて市中に流通する。 一方、流通に適さないほど損傷や汚染などの激しい日本銀行券(損券。このうちテープ等が貼られているなど損傷などの度合いが特にひどいものは日銀用語で「赤丸券」と呼ばれる)や、極端に摩耗・変形・変色した貨幣(損貨)、及び旧券・旧貨・記念貨は、次のように処理される。 日本銀行券の場合 - 復元不能な大きさに裁断された上で廃棄処分される。この日本銀行券の裁断屑の多くは焼却処分されているが、一部は製紙会社に渡されて、住宅用外壁材、固形燃料、トイレットペーパー、貯金箱、靴・スリッパの中敷きや書類箱、写真立て、バインダー、ファイルなどの日用雑貨・事務用品などにリサイクルされているものもある。 貨幣の場合 - 再使用不可能な流通不便貨という扱いで回収され、一定量がたまると製造元の造幣局に戻され、そこで素材別に鋳潰して、再び貨幣の材料となる。 また、日本銀行では、本支店の窓口において、損傷した日本銀行券及び貨幣(旧券・旧貨・記念貨も含む)の引換えを行っている。詳細は日本銀行券#損傷時の交換及び日本の硬貨#損傷時の交換を参照のこと。
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