日本銀行人事圧力問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 00:41 UTC 版)
一橋大学大学院商学研究科教授の渡辺博史が日本銀行副総裁候補として取り沙汰されるなか、山岡が渡辺の留守番電話に「民主党は反対するとお伝えしておく」との伝言を残し、間接的に辞退を促していたことが明らかになった。 2008年(平成20年)4月8日、参議院議院運営委員会で日本銀行副総裁候補として渡辺の所信聴取と質疑応答が行われた際、参議院議員西田昌司が「民主党幹部が『あなたの人事に反対なので伝えておく』と電話したという話がある」と質問した。渡辺は「答えを差し控える」と回答しており、その真偽は明らかにしなかったが、同日、民主党側は電話の主が山岡だったと認めた。 この電話は、内閣が渡辺を副総裁候補として衆議院や参議院に提示する前にかけられており、自民党から「人事案の決定前に、国会議員が候補者に反対だと直接伝えるのは、辞退するよう政治的圧力をかけたようなものだ」と指摘されている。西田も渡辺への質疑の際に「事実なら人事への政治介入で重大問題だ」と指摘し、自由民主党国会対策委員長大島理森が山岡の参考人招致の検討を表明した。与党からは懲罰動議に該当する行為と指摘された。
※この「日本銀行人事圧力問題」の解説は、「山岡賢次」の解説の一部です。
「日本銀行人事圧力問題」を含む「山岡賢次」の記事については、「山岡賢次」の概要を参照ください。
- 日本銀行人事圧力問題のページへのリンク