日本銀行券の小額紙幣
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/11 09:01 UTC 版)
「小額政府紙幣」の記事における「日本銀行券の小額紙幣」の解説
「十銭紙幣」および「五銭紙幣」も参照 太平洋戦争の戦況の悪化に伴い金属材料が不足しており、ついには硬貨用材料が枯渇したため、大戦末期の1944年(昭和19年)11月には十銭硬貨と五銭硬貨の代用として、小額の十銭紙幣と五銭紙幣が終戦直後にかけて発行された。当初は既に硬貨の代用として発行されていた五十銭紙幣と同様に小額政府紙幣として二十銭紙幣と十銭紙幣を発行することで硬貨を代替することも検討されていたが、政府紙幣の新規額面の発行には国会での法改正が必要であり、急を要することから大蔵大臣の告示のみで対応可能な日本銀行券として発行された。この頃には紙幣用のインク、用紙、印刷機といった資機材すらも欠乏した状態に陥っており、発行された紙幣も相当に低質なものとなっている。
※この「日本銀行券の小額紙幣」の解説は、「小額政府紙幣」の解説の一部です。
「日本銀行券の小額紙幣」を含む「小額政府紙幣」の記事については、「小額政府紙幣」の概要を参照ください。
- 日本銀行券の小額紙幣のページへのリンク