日本語における訓読み熟語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/23 15:05 UTC 版)
「漢字語 (朝鮮語)」の記事における「日本語における訓読み熟語」の解説
日本語における訓読み熟語とは、和語に漢字を当てて表記したものである。この語彙が朝鮮語に導入されたとき、朝鮮語において「訓読み」(固有語に漢字を当てて表記する方法)がなく「音読み」しかないため、表記された漢字をそのまま朝鮮漢字音で発音した。このようにして多くの漢字表記された和語が漢字語として朝鮮語に導入されることとなった。朝鮮語にもたらされた訓読み熟語の中には、重箱読み・湯桶読みのものも含まれる。 建物(건물) [kɔːnmul] 「建物」 賣上(매상) [mɛsaŋ] 「売り上げ」 船着場(선착장) [sɔnʨʰak̚ʨʼaŋ] 「船着場」 不渡(부도) [pudo] 「不渡り」〔重箱読み〕 待合室(대합실) [tɛːɦapɕʼil] 「待合室」〔湯桶読み〕 また、動作的な意味の単語は後ろに「する」に当たる接尾辞「하다」 [hada] を付けることで動詞化される。以下の例は後ろに「하다」が付きうる単語である。 支拂(지불) [t̟͡ɕibul] 「支払い」 上廻(상회) [saŋɦø] 「上回ること」 組立(조립) [ʨoɾip̚] 「組み立て」 取扱(취급) [ʨʰwiːɡɯp̚] 「取扱い」 割引(할인) [haɾin] 「割引」
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