日本政府における桐紋
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/20 05:22 UTC 版)
台湾総督府の紋章 朝鮮総督府の紋章 政治上においては、皇室・朝廷の副紋として五七桐が多用されていることがあり、標準的な図案だけではなく、豊臣秀吉(太閤桐)のようにその変種を使用した例もある。図案は五七桐に限らず、五三桐も使用された。大日本帝国憲法下の日本政府は皇室の菊紋章を多用した。日本国憲法下の政府(主に内閣総理大臣および内閣)は桐紋章を用いている。 明治政府以後は、旭日章の意匠に取り入れられたり、皇室を表す紋章である「十六八重菊」に準じるものとして、ビザやパスポートなどの書類や硬貨(明治政府以後の金貨や、現在の500円硬貨)の装飾に使われたりした。菊紋と共に賞杯 や、官邸の備品や、総理の演台に取付けられるプレートに使われている。 台湾総督府や朝鮮総督府の紋章には桐紋章が使用されていた。また、皇宮警察本部や法務省では「五三桐」が紋章として使われている。日本国有鉄道の帽章も、桐紋に蒸気機関車の動輪を組み合わせたものだった。 現代や海外向けには、日本の象徴としては認知度が低い面もある。法務省は2018年2月21日から、外国人の入国審査時にパスポートに貼る証印シールの図柄を、桐から「富士山と桜」に変更した。
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