日本大使館占拠
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/27 03:07 UTC 版)
「在クウェート日本大使館占拠事件」の記事における「日本大使館占拠」の解説
この様な膠着状況を打破すべく、2月6日に日本赤軍とPFLPを名乗る武装した5人組が、クウェート市内にある在クウェート日本大使館を占拠し、駐クウェート日本国特命全権大使以下12人の大使館員を人質にした上で、シンガポール事件の犯人4人の武装したままでの国外出国を要求したことから状況が一変した。 その後2月7日には、日本政府は急遽日本航空の特別機(ダグラス DC-8-62型機)をシンガポール・チャンギ国際空港に派遣し、これに合わせてシンガポール政府当局は4人を武装したまま日本航空機に搭乗させた。同機は同日未明に犯人グループ4人と日本政府関係者、日本航空の代替乗務員らとともにクウェート国際空港に向かい、事件の舞台はクウェートに移ることとなった。 なお、当初クウェート政府は日本航空特別機の自国領土内への受け入れを拒否したものの、これに対して日本大使館占拠事件の犯人グループは、「クウェート政府が日本航空特別機の受け入れを行わない場合は人質を殺害する」と宣告した。これに対してクウェート政府は、日本大使館占拠事件の犯人グループの搭乗後に直ちに離陸することを条件にこれを受け入れた。またシンガポール事件の犯人グループはクウェート離陸後にイラクへ向かうことを要求したものの、イラク政府はこれを拒否した。 シンガポールを発った日本航空特別機は、2月8日の朝にクウェート国際空港へ着陸した。その後シンガポール事件の犯人グループは、クウェート政府当局者や仲介役となったパレスチナ解放機構(PLO)関係者、日本航空特別機の機長立会いのもとで武装解除し、その後日本大使館占拠事件の犯人グループが日本航空特別機に搭乗した。
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