日本大使館コレクション盗難事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 00:27 UTC 版)
「ヒュー・コータッツィ」の記事における「日本大使館コレクション盗難事件」の解説
コータッツィらがロンドン日本協会(日本大使が代表を務める日英協会)に寄付し、在英国日本国大使館(大使林貞行)内に保管されていた古書・古地図のコレクションの一部が盗まれ、クリスティーズのオークションにかけられていたことが2000年に発覚した。事の発端は、コータッツィが大英博物館近くの古書店で、自分が寄贈した本2点が売られているのを発見したことで、警察の捜査の結果、約150点が大使館倉庫から盗まれ、その一部が国内外の古書店やオークションに流通していることがわかった。 ロンドン日本協会から蔵書整理要員として大使館図書館へ派遣されていた英国人男性が事件発覚後、一部窃盗を認めた。蔵書はロンドン日本協会が設立以来100年に渡って集めた稀覯本の一部で、盗まれた本には、市場価格数百万円のものも含まれ総額数千万円にのぼると見られている。犯人は盗品を除外して蔵書目録を作成するなどして犯行を隠蔽していた。同コレクションは研究者にすら原則非公開とされていた一方、犯人は3年間に渡って窃盗を続けており、日本大使館の杜撰な管理ぶりが指摘された。
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