日本の説話や伝承
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日本において狐は、人間をはじめとした様々なものに化け、相手を「ばかす」存在として語られることが多い。古代日本においても、全身の毛の白い狐(白狐)黒い狐(黒狐・玄狐)は瑞獣として扱われていたと見ることが出来る記述があり、黒狐は『続日本紀』和銅5年(712年)の記事に見られ、朝廷に献上され、祥瑞を説いた書物に「王者の政治が世の中をよく治めて平和な時に現れる」と記されていたと報告され、万民の喜びとなるだろう旨の記述がある。 『日本霊異記』 妻の正体が狐であったという話がある。またその子孫の美濃狐(狐の直(あたい))の話がある。 『和名抄』 「狐はよく妖怪となり、百歳に至り、化して女となるなり」とある。中国での狐の説からの影響が濃くみられる。 『遠野物語』 狐の妖怪についての話が収録されている。遠野六日町の大狐は、尾が2本に岐れ、いずれも半分以上白くなっている古狐であったという記述がある。鍛冶職人の松本三右衛門の家に夜な夜な石を降らせたとされるが、捕えられたとある。なお、同書には、化け猫に化けた狐の話も収録されている。
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