日本の武官
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/06 06:35 UTC 版)
日本においては大宝律令以来、官吏を文官と武官に分離している。武官の職としては皇太子の護衛である帯刀舎人などがあった。束帯・冠も文官と形状が異なっていたが、後に兼官が多くなった。 江戸時代の旗本も文官的職務(役方)と武官的職務(番方)に別れて従事していた。ただし、律令制や江戸時代においての文官・武官は完全に分かれていたわけではなく、人事異動によって文官から武官へまたその逆もあり得た。 明治時代に創設された日本軍においては、国民の義務として徴兵された兵卒は武官ではなく、職業軍人たる士官・下士官のみ武官とされた。自衛隊では、兵卒に相当する陸士・海士・空士は全て志願によって充足され、国家公務員の身分を有するものである。 文官について服制の定めがない場合でも、武官には制服があることがあるため、制服組とも呼ばれる。
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